内壁とは?知っておきたい5つの基本

A.Imamura A.Imamura
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外壁は外部に面する壁のことですが、内壁とは何かご存知ですか?内壁とは部屋の間仕切り壁を指します。日本の住宅では、白いクロス貼りが一般的ですが、この内壁デザインによって、居住空間のインテリアスタイルや印象が左右されます。今回は、内壁について知っておきたい5つの基本と共に、10の実例をご紹介していきます。

内壁とは?

内壁とは、室内に面しているほうの壁面を指します。内壁は、部屋と部屋を区切る間仕切壁として配置されます。外壁とは違い、雨風や日射を直接受けない壁と覚えておきましょう。この内壁構造は「大壁」と「真壁」の二種類に分けることができます。


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内壁構造の一つ、真壁とは?

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真壁は、柱を露出する壁を指します。主に和室や数寄屋造り、書院造などの伝統工法による建物や家屋でよく見かけます。柱と柱の内側に壁をはさみこむように立てられているため、真壁は構造材としての柱が見えている状態になります。


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大壁とは?

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一方、大壁とは、真壁とは異なり、柱が見えない壁を指します。 近年の日本住宅では、この大壁が使用されています。大壁は、柱による凹凸がなく家具がスッキリと配置できることから好んで日本住宅に使われるようになりました。また大壁は、内側に吸音素材や耐力壁化ができ、設備や構造的にも有利です。 

仕上げの種類

内壁の仕上げには、二種類あると言われています。一方は、壁の素材をそのまま見せる「現し仕上げ」、もう一方は、表面に仕上げを施すかです。この場合、どのような仕上げをするかといういくつかの選択肢があります。塗壁や塗装やクロス貼りが挙げられます。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

 ラーメン構造、壁式構造とは?それぞれの特徴とメリット・デメリット

内壁の選び方は?

内壁の選び方にも、いくつかのポイントがあります。


  • デザインで選ぶ
  • 部屋の用途で選ぶ
  • インテリアの演出で選ぶ


デザインで選ぶ場合は、照明や配置したい家具が映えるような内壁デザインを重視します。部屋の用途で選ぶ際は、例えばトイレなら耐水性のあるビニール系クロスや、掃除のしやすい磁器質タイルを選ぶといった方法です。インテリアで選ぶ際は、例えば、インダストリアルスタイルにはコンクリート現しなど、希望のインテリアスタイルが実現し易い内壁を選びます。

マンションリフォームで内壁は現し仕上げに

築40年・RC構造の集合住宅のリフォームです。新しく家の中心となるのは、部屋の大部分を占めるアイランドキッチン。既存の内壁を取り払いこの大きなLDKスペースは、コンクリート現仕上げでシンプルに。アイルランドキッチンのモルタル素材とも馴染む大人のインテリアを実現しています。

合板仕上げでナチュラルに

こちらは築50年の住まいのリフォーム。一人住まいのタイニーハウスの室内は、緑をたくさん置いたナチュラルな雰囲気が素敵です。内壁仕上げは、合板を使用し、コストを抑えながら木目の質感が美しい仕上げに。無垢の床材との馴染みがよく、グリーンインテリアをより効果的に惹きたててくれます。

モノトーンの杉羽目板でナチュラルモダン

こちらは緑豊かな別荘地の一角に立地する住まい。高低差を利用したスキップフロアがリズム感のある空間をつくります。南面に大きなテラスを配置し、豊かなグリーンを望みながら過ごせるDKは、モノトーンの杉羽目板をもちいて、ナチュラルさの中にもモダンで都会的な印象を演出しています。

無垢材を使った壁板

こちらの内壁仕上げは、無垢材を贅沢に使用し、木のあたたかさを存分に感じられる住まい。無垢材は、木の肌触りや調湿効果、さわやかな香りといった特徴があり、床材としてだけなく壁仕上げにも人気を集めています。

クレジット: 竹内村上ATELIER

左官仕上げの塗り壁が印象的なアクセントに

室内の縦方向を突き抜ける素材感のある左官仕上げの塗り壁が印象的なマンション。日本のマンションは、画一的な白いクロス仕上げが多く見られますが、このように塗り壁を組み合わせると、空間に個性やおしゃれさを与えることが出来ます。

土壁をDIYで

窓からの光と柔らかい壁の質感がリッラクスできる雰囲気をつくる住まい。この正面の土壁は、セルフビルドで行われた左官仕上げです。元々は和室や押し入れで細かく区切られていた空間を解体し、上部にロフトを設け、屋根までひとつながりの開放的な空間をつくっています。

住まい手と共に変化していくような家

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こちらは京都の中心部に位置する築100年の木造建築のリフォーム。既存の柱と垂れ下がった間仕切り壁の一部を除き、居住空間のすべての面に同じ合板材が貼られています。床・壁・天井が同じ素材で統一された空間は、これから家が住まい手と共に変化していくような可能性を多く感じさせてくれます。

躯体をそのまま見せる

こちらはRC造のマンションの一室のリフォーム。躯体をそのまま見せる現仕上げで、都会的でインダストリアルな印象を与えています。コンクリート素材にあわせて造作されたレンガのTV台が、アクセントです。

壁部分にカラーを取り入れて

こちらは木造2階建ての戸建住宅です。内壁は、白いクロス貼りで統一されていますが、視線を集めるTV台後ろの壁は、テラスとつながりを持たせた紺色に。白と紺と床の木目が、爽やかな空間を印象付けています。

大きめタイルの内壁アクセント

キッチン横にあるスタディーカウンターは、子供たちが宿題をしたり、PCでの作業ができる場所として機能します。カウンター前の壁は、大きめのあ多いタイル張りで、北欧の家を思わせるような爽やかさとおしゃれさを与えています。

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