角地を生かした個性的なデザインの家

K.Yokoyama K.Yokoyama
寝屋川の家 Huse of Neyagawa, 林泰介建築研究所 林泰介建築研究所 Casas modernas
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今回ご紹介するのは、大阪を拠点に活動する林泰介建築研究所が手掛けた「寝屋川の家」です。敷地が角地となっているため、住まいは2階建てと角度をつけて建てられた平屋を組み合わせた、変則的な住宅レイアウトとなっています。角地ということを生かして建てられた、お洒落で個性的なこの住まい。一体どんな家なのでしょうか?さっそく見て行きましょう!

写真 下村康典

角地を生かした住宅プラン

敷地があるのは住宅街の角地。個性的な形が特徴的な外観ですが、これは、道路に面して直角に建てられた2階建てと、45度の角度をつけて建てられた平屋を、玄関でつないだことによる結果です。この住まいの道路に対面している側は、これといって特に見る景色もないため、その面を壁として閉鎖的にし、中庭側は開けている住宅プランとなっています。平屋の角度をつけて出来た道路側の空きスペースは、駐車場として利用出来ます。

リラックスできる石畳の中庭

中庭から住まいの建物を見た様子。ガラスを通して中央に見えるのは玄関スペースで、玄関を入り左へ行くと大きな開口のあるリビングに、右へ行くとダイニングキッチンとなり、LDKが完全に分離しています。逆に言うと、玄関がLDKをつないでいる形とも言えます。外へ開くような変則的な形になっている石畳の中庭は、日当たり抜群でとてもリラックスできる雰囲気。2階中央にはベランダも設けられています。角地であることを上手に利用した結果、個性的な住まいのレイアウトになっているということが、ここでもよく分かります。

デザインのアクセントが効いたキッチン

ダイニングとキッチンの様子。開口は、三角形のハイサイドライトと中庭に面した窓のみ。道路側は壁となっていて、住み手のプライベートを重視した、落ち着いた空間になっています。天井は三角の屋根の形を生かしてそのままにし、普通は隠す部分をあえて見せるようにした、構造材あらわしの仕上げ。空間が広くなる上に、木の部材がデザイン的にもアクセントが効いていてお洒落な印象です。

広い開口のあるリビング

ダイニングキッチンと中庭を挟んで対面するリビングの様子。中庭に面する側の壁はほぼ開口部となっており、明るく開放的な雰囲気です。2階へと続く階段の脇には、造り付けの棚があり、本棚としてや飾り棚として利用出来ます。また、中庭に面する天井の一部は吹き抜けとなっていて、開放感や明るさ、快適な空気の流れをもたらしてくれます。

明るい2階のバルコニー

2階子供部屋の渡り廊下から、1階吹き抜けと2階バルコニーを見た様子。向かいに見えるのは、2階寝室の渡り廊下です。広い開口からの光が、住まい全体に明るさを届けます。ウッドデッキの2階バルコニーは、ダイニングキッチンのある平屋の屋根部分がかかっているため変則的な形をしています。これにより、周囲からの視線をいくらか遮ることができ、住み手のプライバシーを守る役割を果たします。角地という立地によって生まれたアイデアです。

シンプルで優しい子供部屋

中庭側に向かって見た2階の子供部屋の様子。フローリングと白い壁・天井でとてもシンプルな作り。窓も複数設けられ、明るい印象の部屋となっています。向かって右側にある木製扉を開けて渡り廊下を抜けると、2階のバルコニーへと続いています。子供部屋の隣は寝室となっており、やはり同じように、木製扉を使って渡り廊下を抜けると、バルコニーに出られるようになっています。

トップライトのあるバスルーム

白を基調とした、シンプルで清潔感があるバスルームと洗面所の様子。バスルーム上部にはトップライトがあり、ここから自然光が優しく差し込みます。また、数か所に小さな開口も設けているので、閉鎖的なバスルームに明るい雰囲気をもたらしてくれます。洗面所部分の床にはフローリングが使われています。洗面台の前面の壁にはタイルがあしらわれ、ちょっとしたインテリアのアクセントになっています。

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