壁や天井と違い、常に体に触れる床の素材には色や模様といったデザイン性だけでなく、触り心地や耐久性、水に強いなどといった機能性も求められます。床の素材にも色々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがありますので、床の素材を選ぶときには、きちんとその素材の特徴を知っておくことが大切です。そこで今回は、床材の種類とその特徴を機能面だけでなくデザイン性と合わせて紹介していきます。生活スタイルや部屋の機能に合った床材を選んで、快適な床に仕上げましょう!
温かみのある床にしたい方には、木質フローリングが最適ではないでしょうか。自然素材でありながら、木の種類や色や大きさなどが豊富で、イメージに合ったデザインのフローリングを見つけることができます。また、広葉樹と針葉樹でも硬さが違いますし、ワックスや塗料による肌触りの違いもありますので、選ぶときは実際に触れながら自分の肌にしっくりくるものを選びましょう。
その高級感や神秘的な雰囲気から、石を床に使ってみたいという方も多いのではないでしょうか。大理石な御影石などが代表的ですが、部屋の一部分に使うだけでもデザインのアクセントとなる力強さと存在感をもった素材です。水や汚れにも強い素材ですので、こちらの小林福村設計事務所が手掛けたゲストハウスのように、ラグジュアリーな雰囲気のバスルームには最適です。
テラコッタタイルとは、素焼きのタイルのことで、もともとは土からできています。最近、日本の家に使われる人気の素材となっていますが、ヨーロッパの国々で古くから使われているタイルの1つです。その特徴は、赤みのある素朴な色味と1枚1枚微妙に違う色をしている点でしょう。特別汚れに強いというわけではありませんが、年々時が経つごとに色も変わり雰囲気が増していくので、あまり細かい汚れは気にせず、その素材感を楽しんでみてはいかがでしょうか?
コルクでできた床をみなさんご存知でしょうか?みなさんも一度はコルクを手に触れたことがあると思いますが、そのコルクを床材として使うことができます。耐久性が高く、吸音性や断熱性もあり、ほどよい弾力性を持っているので足腰への負担も軽減してくれる素材です。子供部屋やお年寄りの方のための部屋に使ってみてはどうでしょうか。また、色や表面の仕上げ方の種類も豊富で、キッチンなどの水場にも使えるタイプもあります。
柔らかな肌触りに加え、保湿性や吸音性が高く、デザインのタイプも豊富にあるのがカーペットです。毛の長さや色、デザインや肌触りなど見た目だけではわからないこともありますので、選ぶときは直接手に取って感触を確かめましょう。汚れた時に全部を取り替えたくないという方は、正方形のタイルカーペットを使ってみてはどうでしょうか。汚れた部分だけを交換すればいいので、住まいのあらゆるところに使うことができるはずです。