平屋のメリットが近頃見直されているいます。自然環境に馴染む愛らしい外観や、そのシンプルな間取りは、暮らしの中に豊かさとスピードダウンをもたらしてくれます。今回は、そんな見直されつつある平屋のメリットについてご紹介していきます。
平屋のメリットは、やはりそのシンプルで愛らしい外観です。こちらはHM+ARCHITECTSが手がける木造平屋建ての住まい。外観は、木板張り壁面とガルバリウム鋼板の三角屋根の2要素にシンプルにまとめられ、木の経年変化がゆっくりと屋根材のシルバーグレー色へ馴染んでいくことが想定されています。暮らしながら、光と自然、近隣環境に優しく馴染む住まいのデザインが魅力の一つと言えるでしょう。
photo:Shigeo Ogawa
平屋のメリットの一つに、そのシンプルな生活動線が挙げられます。一階しかない住居のつくりは階段までの動線や廊下など動線のショートカットが可能になります。生活スペースが上下に分かれていないので、効率的な家事動線を確保できることが大きなメリットです。また、子供が自立した後などではワンフロアで暮らせるシンプルな動線は、特にシニア世代には楽に感じられることでしょう。
クレジット: photo:Y.Harigane(Techni Staff)
こちらの平屋建ては、家族みんなに優しいバリアフリーの生活が実現された住まい。ご主人が車いす常用者のため、玄関のスロープや、廊下も一般的な幅より広く、段差を抑えたバリアフリーとなっています。二階のない平屋建てならば、高齢者や車椅子の家族と生活が離れることなく、また室内事故を防ぎ、家族みんなに優しい住まいデザインが可能になります。一般的に平屋住宅は、2階建て住宅よりも工期が短くなることや、材料費を抑えることが出来るメリットがあるのでバリアフリー住宅が実現しやすいと考えられています。
こちらでは併せて「バリアフリーをさらにカスタマイズした平屋住宅」を紹介しています。
リビング・ダイニングが家の中心に配置されたり、廊下や階段のない間取りが設計されやすいのも平屋のメリットと言えるでしょう。上下に居住空間が分かれないので、家族との距離感を近く感じることができます。「いつも何となく家族が一緒にいる感じの家がいい」というコンセプトで建てられたこちらの住まいのように、家族の集まる場所が暮らしの中心となる家がつくりやすいのでが魅力です。
二階建ての住まいとは異なり、家のメンテナンの容易さはメリットの一つです。二階建てよりは、外壁や屋根の面積は少なく、メンテナンスは格段に楽なので、ちょっとした修繕を小まめにできるので、長期的な目線では結果的に安く抑えることができると言われています。メンテナンスのし易さは、同時に経済的にも有利ですね。