日本でも一時の大ブームから定番人気となった北欧スタイル。本日紹介するのは、C.F MollerArchitectsが手掛けた北欧スタイルの住宅です。この住宅はインテリアだけでなく、外観からすべてが自然と接続された北欧らしいナチュラルさと穏やかさに溢れています。さっそく見ていきましょう!
草や木々が生い茂る豊かな自然の中、この家の佇まいは風景の一部としてよく馴染んでいます。
天然素材が豊富に使われており、例えば、ハンドクラフトのパネルや梁などの構造材には地元産の木材が使用されています。木材の他には石材やコンクリートを構造に使用することで、天然素材のラスティックな魅力を追加、さらにガラスの大きな開口部を設置することでモダンでありながら、その透明性によってより周囲の自然と馴染む外観となっています。
ユニークなことに、訪れたゲストはまず地面よりも低く設定されたエリアを通って玄関へと向かいます。前庭から階段を数段下り、そのまま歩いて行くと、この住宅のメインのパブリックスペースである屋外リビングに到着します。頭上に見える構造が、快適な日陰を落とします。
このスペースはこの住居におけるハブのような存在。家族や友人、ゲストが集い楽しく交流するための場所です。アイランドキッチンを囲んで一緒に調理をしたり、八人掛けのダイニングテーブルで食事やおしゃべり。誰もが時間を忘れて寛ぐことのできる空間なのです。壁にビルトインしたモダンな暖炉が、温かみのある部屋の雰囲気作りに一役買っています。
違うアングルで見てみましょう。インテリアは穏やかな中間色で統一されており、風通しが良く開かれた雰囲気。床から天井まであるフルレングスの窓は周囲の風景をたっぷり取り込みます。
ダイニングテーブルの上にはモダンなデザインの照明、各椅子には柔らかくふわふわとしたウールを合わせて、シンプルでもスタイルを感じさせるコーディネートです。
バスルームは他の部屋とは異なりモノトーンでよりスタイリッシュな印象です。床と壁の一部をチャコールグレーの石材とすることで、モノトーンでも素材感と大人らしいムードのある雰囲気に。
広々とした洗面台は蛇口が二つあるので、家族全員が忙しい朝にもケンカになりません。
こちらは主寝室。繊細な陰影を作るグレーを中心に、加えた白とクリーム色がデザインをタイムレスなものに。スリット状の窓から差し込む自然光や計算された照明によって、ミニマルかつエレガントな雰囲気の寝室となりました。