RC造(鉄筋コンクリート造)と木造、それぞれのメリットとは?

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住宅を建てる際にRC造や木造という言葉をよく聞くのではないでしょうか?これは建築の構造の用語で、RC造は鉄筋コンクリート造と同じ意味です。単純に鉄筋コンクリートのほうが頑丈そうで長持ちしそうだから鉄筋コンクリート造を選ぶ、と思われる方も少なくないと思いますが、一戸建てに限って言えばどちらにもメリットデメリットがあり、十分に検討することが必要です。また内装に木材をたくさん使っているからといって木造とは限りません。建築の構造用語はあくまでも構造に使われる躯体に何が使われるか、ということです。この記事ではそんなRC造と木造の違いとメリットについてご紹介します。

RC造のメリット1: 頑丈な躯体

RC造(鉄筋コンクリート造)の特徴は何と言ってもコンクリートでつくられる頑丈な躯体です。鉄筋コンクリート造と鉄骨造は別の構造で、鉄筋コンクートは鉄筋で組まれた型枠にコンクリートを流し込んでつくられます。鉄骨は太い鋼材がそのまま構造になります。実は鉄筋コンクリート造は主に大規模建造物に使われることが多く、一戸建てに限って言えば木造の方が主流と言われています。その理由としては頑丈な作りなために柱梁が太く大きくなるため、あまり都心などの狭い住宅ではデザインを制限するからとされています。一方で、型枠で作れる形ではどんな形でも自由にコンクリートを流し込めますので、外観デザインなどのにこだわりたい方は鉄筋コンクリートのほうが自由度が高いと言えるでしょう。


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RC造のメリット2: 耐震性能や遮音性

鉄筋コンクリート造は鉄筋もコンクリートも人の手でつくられる工業製品ですので、品質が安定しています。そのため、耐震性能を確保する段階で安心できる、という人も多くいらっしゃいます。またコンクリートは非常に燃えにくく、また音を通しにくいため遮音性も期待できます。しかし水には注意しなくてはなりません。最近では撥水剤などで加工することで問題ありませんが、コンクリート内部に水がしみこみ、中の鉄筋をサビさせ、それが構造性能を下げることがあります。そのためRC造は定期的なメンテナンスが必要と言えるでしょう。写真はATELIER Mの加美の家-家+庭=家庭-。


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RC造のメリット3: 耐用年数の長さ

RC造は法定耐用年数という建築の法律で決まっている年数が47年と木造や鉄骨造よりも長く設定されています。それは構造自体が強く、長く持つことを前提とされているからです。一方でその構造の強度を確保するために、施工の期間も木造よりは一般的に長くかかると言えるでしょう。またコンクリート自体は暖まりにくく、冷めにくい素材ですので、冬場は温まるまでに時間はかかりますが、暖まってしまえば、気温をキープしやすいと言えるでしょう。


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RC造のデメリットは?

鉄筋コンクリート造のデメリットは、コンクリート自体の熱伝導率の高さから外気の温度変化の影響を受けやすい構造体である点です。例えば、内断熱ではなく外断熱にする場合は、通常より壁が厚くなるので手間と共に工期がかかりその費用も割高になるのでコスト面でも木造住宅より高いと言われています。

木造のメリット1: コストの安さと自由な間取り

木造の住宅のほとんどが在来工法と呼ばれる柱と梁に木材を使い、それらを構造としています。その在来工法のメリットとしては、材料が安定供給され、コストが安く間取りの自由度が高いことが挙げられます。また近年の技術の発達や法整備が進み、耐震性能も格段に改善されていますので、耐震に関してもあまり心配することはありません。また工事期間が短期間で済みますので、その分初期費用も抑えられますし、木材ですので、リフォームや増改築も際も、比較的自由が利くと言われています。木造住宅のインテリアはこちらが参考になるかもしれません。

木造のメリット2: 日本に風土に合う建物

木造は木のぬくもりを感じることができる構造と言えるでしょう。ひとつひとつの木材が持つ風合いを活かし、適材適所に配置させていく職人の技術は、昔からの日本の住宅にある文化です。そもそも木造は昔から主流の工法ですが、それは日本の気候に合っているからで、例えば軒の長さは、夏の暑い時期に涼しく過ごす方法であり、冬に少しでも長い時間陽の光を取り込むために発達してきたものです。こういった木造住宅の様々な手法や技術は現代の住宅にも生かされており、私たちの暮らしを豊かにしてくれています。

木造のメリット3:エコロジカルな住環境

現代の木造住宅は吸湿性、断熱性に優れています。そのためエネルギー効率も良くなっており、エコロジーに住めると言えるでしょう。また先ほど御説明した通り、技術の発達によって以前より耐震性が高まっています。しかしながら木材ですので、火災には注意が必要です。また害虫なども気にしなくはなりませんので、定期的にメンテナンスが必要です。また風雨による劣化もありますが、現在では防水撥水の技術も進んでいますので、きちんとした工事をすれば問題ないと言われています。木造の持つメリットについてはこちらも参考になるかもしれません。


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まとめ

木造住宅よりもコンクリート住宅の方が窓などの開口部を大きく取れたり、仕切りや柱の無い大空間に適しています。また木造住宅には不可能な曲線やよりダイナミックなデザインが可能です。木造住宅は鉄筋に比べて建築コストが抑えられ、リフォーム時などでも間取りの変更の自由度が高いのが特徴です。どちらが良いかは希望の住まいをしっかりと建築家と話し合って進めていくことが大切でしょう。


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